肘内障
- 転んだあと、急に片腕を使わなくなった
- 腕をぶら下げたまま、痛がって泣いている
- 上着を着せようと腕を引っ張った後から、動かさなくなった
- 特に腫れや傷はないのに、腕をかばっている
- 病院に行ったが「骨折ではない」と言われた
このような症状が見られる場合、「肘内障(ちゅうないしょう)」の可能性があります。
肘内障とは|桂東洋鍼灸整骨院
◆肘内障とは?|子ども特有の関節の脱臼
肘内障とは、肘の関節にある「橈骨頭(とうこつとう)」という骨が、輪状靭帯(りんじょうじんたい)から外れてしまう状態です。いわゆる**「亜脱臼」**の一種です。
幼児の肘関節はまだ未発達で、靭帯が緩く外れやすいため、些細な力でも発生しやすいのが特徴です。
肘内障の特徴
- 痛みよりも「動かさない」ことが目立つ
- 腫れや変色、変形は基本的にない
- 肩や手首ではなく、肘をかばうような仕草
- 無理に動かすと強く嫌がる
肘内障の原因とは|桂東洋鍼灸整骨院
◆なぜ起こる?肘内障の主な原因
肘内障は、腕を引っ張るような動作によって起こることが多いです。以下のような場面に注意が必要です。
✔手を引っ張ったとき
- 歩いているお子さんが急に転びそうになり、咄嗟に手を引いた
- 遊んでいて強く腕を引っ張った
- 上着や服の袖を無理に通そうとした
✔転倒や無理な体勢
- 転んで手をついた衝撃
- 兄弟でじゃれあっていて腕に負担がかかった
※6歳以上になると骨や靭帯が発達してきて、肘内障のリスクは低くなっていきます。
◆放っておくとどうなるの?
肘内障は、自然に治ることもありますが、放置するのはおすすめできません。
なぜなら、子どもは痛みを上手に伝えられないため、骨折や他の障害を見逃してしまう危険性があるからです。
また、肘内障をそのままにしておくと、以下のような問題も起きる可能性があります。
- 腕を動かさないことで筋肉の緊張や硬直が起きる
- 再発リスクが高くなる(1度なると癖になる子も)
- 肩や手首に代償的な負担がかかる
早めの整復処置で、元通り動かせるようになるケースが多いため、迷わずご相談ください。
肘内障の治療法とは|桂東洋鍼灸整骨院
◆整骨院・鍼灸院での肘内障へのアプローチ
当院では、肘内障の処置経験が豊富な柔道整復師が在籍しており、お子さまの不安を取り除きながら丁寧に対応しています。
◎①整復(関節を元に戻す処置)
- 柔道整復師が、お子さまの状態を丁寧に確認しながら安全に整復操作を実施します。
- 一瞬で終わる操作で、痛みもほとんどなく、その場で動かせるようになることがほとんどです。
※骨折などの疑いがある場合には、提携先の医療機関での検査をご案内することもあります。
◎②その後の経過観察と再発予防
- 整復後、正しく動かせているか・痛みがないかを確認
- 肘内障を起こしやすいお子さまには、生活の中での注意点や抱っこの仕方、服の着せ方なども丁寧にご説明します。
◎③再発が多い場合の全身バランス調整
何度も肘内障を繰り返すお子さまには、姿勢や骨格のバランス調整、筋肉のケアも並行して行うことで、根本的な再発予防につなげます。
まとめ|桂東洋鍼灸整骨院
◆実際にあった患者様の声
2歳・女の子/保護者の声
朝、娘の手を引いて歩いていたら転びそうになり、思わず手を引いたらその後から腕を動かさなくなりました。泣きながら腕をだらんと下げていたので慌てて整骨院へ。数分で処置していただき、すぐにいつものように動かせるようになって感動しました。スタッフの方がやさしく対応してくださったのも安心でした。
3歳・男の子/保護者の声
上着を着せようと腕を通した後から急に泣き出し、腕を使わなくなりました。肘内障の可能性があると知り、こちらに来院。しっかり説明を受けた後、すぐに処置していただいて本当に助かりました。癖になりやすいとのことなので、再発防止のアドバイスも役立ちました。
◆よくある質問(Q&A)
Q1:肘内障はどのくらいで治りますか?
A:整復操作自体は1〜2分で終わり、その場で元通りに動かせるようになるケースがほとんどです。まれに整復後に少し違和感が残ることもありますが、1日程度で落ち着くことが多いです。
Q2:再発しやすいって本当?
A:はい、特に5歳以下のお子さまは靭帯が緩く、再発しやすい傾向があります。当院では、再発予防のアドバイスや生活動作の見直しもサポートしています。
Q3:整骨院で診てもらう前に病院へ行くべきですか?
A:腫れや変形、強い痛みがある場合は先に医療機関での画像診断をおすすめします。ただし、明らかな変形がなければ、整骨院での整復処置でも十分に対応可能です。
Q4:施術は痛くないですか?
A:整復操作はお子さまにできるだけ負担がかからないよう、丁寧に行います。多くのお子さまが、処置後すぐに泣き止んで普通に腕を使い始めます。
Q5:保護者が自分で治すことはできますか?
A:知識があっても、自己判断での整復は危険です。骨折や神経損傷のリスクもあるため、必ず専門家の診断と処置を受けてください。
◆まとめ|お子さまの突然の腕のトラブルは、迷わずご相談を
肘内障は、幼児期特有の一時的な亜脱臼であり、きちんと対処すれば大きな後遺症を残すことはほとんどありません。
ただし、見た目では骨折などとの区別がつきにくいため、保護者の判断だけで様子を見るのは避けましょう。
当院では、肘内障の整復経験が豊富なスタッフが在籍しており、優しく丁寧にお子さまとご家族に寄り添った施術を行っています。
「もしかして…?」と思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。