京都市西京区桂東洋鍼灸整骨院のド・ケルバン病施術

ドケルバン病とは？

ドケルバン病（De Quervain病）とは、親指を動かす2本の腱（短母指伸筋腱と長母指外転筋腱）が通る腱鞘というトンネル部分で炎症が起こり、腱の動きがスムーズにいかなくなって痛みや腫れを引き起こす疾患です。

この状態は「狭窄性腱鞘炎（きょうさくせいけんしょうえん）」とも呼ばれ、腱が通るスペースが狭くなることでスムーズな動きが阻害され、擦れ合うような状態になります。

なぜドケルバン病は起こるの？

主な原因

ドケルバン病の主な原因は「手の使いすぎ（オーバーユース）」です。親指を多く使う動作、たとえば以下のような行動が原因となります。

• 赤ちゃんの抱っこや授乳
• スマートフォンの長時間使用（特に片手操作）
• パソコンのタイピングやマウス操作
• 洗濯物を干す、重い荷物を持つといった家事動作
• 楽器演奏やスポーツ（テニス・バドミントンなど）

その他の要因

• ホルモンバランスの変化：産後や更年期に起こりやすい傾向があります。
• 姿勢の悪さや筋肉の緊張：肩や首、腕の使い方によっても手首に負担がかかることがあります。
• 加齢や体質：年齢とともに腱の柔軟性が低下することも要因の一つです。

放っておくとどうなる？

初期段階では「少し痛いな」程度の違和感ですが、放置すると以下のように悪化する恐れがあります。

• 痛みが慢性化し、安静時にもズキズキするようになる
• 腫れや熱感が強くなり、手首の可動域が制限される
• 親指を動かすだけで激痛が走るため、日常動作に支障が出る
• 腱や腱鞘の構造が損傷しやすくなる

早期の対処が、回復期間を短縮し再発を防ぐポイントです。

当院では、ドケルバン病に対して以下のようなアプローチを行っています。

①手首に負担をかけない環境づくり

まずは炎症を起こしている部位を安静に保ち、悪化を防ぐことが大切です。サポーターの使用やテーピングなどで物理的に動かしにくくし、負担を軽減します。

②局所の施術と全身のバランス調整

• 手首周辺の手技療法
  炎症部位の周囲にある筋肉や腱の緊張をやさしく緩め、血流を促進させます。強く揉むことはせず、炎症の状態を見ながらソフトな手技を行います。
• 肩～腕の筋肉の調整
  手首だけでなく、肩や肘の使い方に問題があることも多いため、関連部位まで含めて調整します。
• 骨格のバランス矯正
  姿勢のゆがみが原因で手に余分な負担がかかっている場合、骨盤や背骨の矯正を取り入れ全体のバランスを整えます。

③鍼灸施術や超音波治療によるアプローチ

鍼灸治療や超音波治療では、炎症部位の血流を促進し、自然治癒力を高める施術を行います。腱や筋肉の深部にアプローチできるため、慢性化した痛みにも効果的です。

実際の患者様の声（仮）

産後、抱っこや授乳で手首がどんどん痛くなってしまいました。整形外科では湿布と安静だけでしたが、こちらで手技と鍼灸を受けてから、2週間ほどでかなり楽に。抱っこも安心してできるようになり助かりました。（30代女性）

パソコン作業のせいで痛みが出ていたのですが、腕の使い方の癖や肩こりも関係していると教えていただき、根本的に改善する方法がわかりました。（40代男性）

よくある質問（Q&A）

Q1：整骨院ではドケルバン病は治せますか？

はい、炎症が重度でなければ整骨院での保存療法によって症状の改善が可能です。日常生活でのアドバイスも含めて根本改善を目指します。

Q2：整形外科との違いは何ですか？

整形外科ではレントゲンや痛み止め、湿布が中心になります。整骨院では手技療法や骨格調整、鍼灸といった“身体の動かし方や姿勢”まで含めて根本的な改善を図ります。

Q3：痛みがある時に鍼やマッサージはしても大丈夫？

状態により異なりますが、炎症が強い時期は無理にマッサージせず、優しい施術や鍼で対応することが多いです。自己判断せず、まずはご相談ください。

Q4：どれくらい通えば良くなりますか？

痛みの程度や生活習慣によりますが、週2回程度の通院で2〜4週間ほどで改善するケースが多いです。セルフケアも併用することで、回復が早まります。

Q5：再発しやすいですか？

使い方にクセがあると再発しやすい傾向があります。当院では日常生活での使い方や姿勢指導も含めて、再発しない体づくりをお手伝いしています。

まとめ・来院のご案内

ドケルバン病は、日常的な手の使い方によって起こる「身近だけどつらい症状」です。痛みを我慢してしまうと、悪化したり再発を繰り返すこともあります。

当院では、患部だけにとどまらず、体全体のバランスを整え、早期回復と再発予防を目的とした施術を行っています。

「少し痛いかも…」と感じた段階で、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの手首の不安を、私たちがしっかりとケアします。