シーバー病
- 運動後にかかとが痛いと言う
- 片足をかばうように歩いている、びっこを引いている
- かかとを押すと「痛い!」と強く反応する
- スパイクシューズを履いたあと、特に痛みを訴える
- 朝よりも、運動後や帰宅後に痛みが強まる
- 足を引きずっている様子が続いている
これらの症状が見られる場合、「シーバー病(踵骨骨端症/しょうこつこったんしょう)」の可能性があります。
シーバー病とは|桂東洋鍼灸整骨院
◆シーバー病とは?【症状の定義とメカニズム】
シーバー病とは、成長期にみられる「踵(かかと)の骨の端」に炎症が起こることで、痛みが生じる障害です。
医学的には「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」と呼ばれ、1907年にアメリカの整形外科医シーバー医師によって報告されたことから、**「シーバー病」**という名前が広まりました。
かかとの骨(踵骨)は、成長期にまだ完全に骨化しておらず、骨端線という柔らかい成長部位が存在します。そこに、繰り返しの衝撃や引っ張る力(アキレス腱や足底腱膜からの)によって負担がかかり、炎症や微細な損傷が生じることで痛みが発症します。
シーバー病の原因とは|桂東洋鍼灸整骨院
◆なぜ起こる?【シーバー病の原因】
🔸成長期特有の骨の構造
成長期の踵骨は、まだ骨が完全に形成されておらず柔らかいため、強い負荷に耐えきれず損傷しやすい状態です。
🔸運動による衝撃の繰り返し
ジャンプ・ダッシュ・着地動作の多いスポーツ(サッカー、陸上、バスケットボール、野球など)では、踵に強い負荷が継続的にかかり、炎症が起こりやすくなります。
🔸筋肉の柔軟性不足
特にふくらはぎ(下腿三頭筋)やハムストリングスの柔軟性不足により、アキレス腱が踵骨を引っ張る力が強くなり、骨端部に負担が集中します。
🔸扁平足・回内足(足の内側に傾く歩行)などの足部構造
足のアーチ構造に問題があると、着地時の衝撃吸収がうまくできず、踵に直接ストレスがかかりやすくなります。
◆放っておくとどうなる?【悪化のリスク】
シーバー病は一時的な成長期障害であり、適切な対応をすれば後遺症を残すことなく改善する疾患です。
しかし、放置すると…
- 痛みの慢性化(数か月〜1年以上)
- 運動への不安・ストレスから精神的負担が増加
- 足をかばったことでの姿勢不良・膝や腰への負担
- パフォーマンス低下や競技からの離脱
など、成長期の大切な発育や運動機会に悪影響を及ぼす可能性もあります。
シーバー病の治療法とは|桂東洋鍼灸整骨院
◆整骨院・鍼灸でのアプローチ【施術内容・当院の強み】
当院では、シーバー病に対して以下のような多角的アプローチを行っています。
🔹痛みの緩和と炎症軽減
- **電気治療(微弱電流、超音波)**で炎症部位の回復を促進
- 鍼灸施術でふくらはぎの筋緊張を緩和し、踵への負担を軽減
- テーピング・パッド処置で足底アーチをサポートし、痛みを緩和
🔹原因へのアプローチ
- ふくらはぎ・ハムストリングスのストレッチ指導
- 足関節・膝・骨盤のアライメント調整
- 扁平足など足部構造の評価とインソール提案
🔹運動指導と予防
- 痛みを悪化させない運動強度の調整
- 再発予防の体づくり(体幹・下肢筋のバランス強化)
- 保護者・指導者へのフィードバックによる協力体制の構築
✅当院の強み
- 成長期特有の痛みに理解のあるスタッフが対応
- 鍼灸・手技・運動療法を組み合わせたオーダーメイド施術
- 子どもが安心して通える環境づくり(丁寧な説明・親御様との共有)
まとめ|桂東洋鍼灸整骨院
◆実際の患者様の声
小学6年生 男子/サッカー選手
サッカーの練習後に「かかとが痛い」と言い出して通院しました。はじめは安静にしていましたが、治らず相談したところシーバー病の可能性があるとのこと。ストレッチやインソール、鍼治療もしていただき、今では練習も痛みなくできています。
◆よくある質問(Q&A)
Q1. シーバー病は放っておけば自然に治りますか?
- 成長とともに骨の成熟によって痛みが治まることもありますが、**適切なケアをしないと長期化・再発リスクが高まります。**歩き方や姿勢にも影響するため、早めの対応が大切です。
Q2. 子どもでも鍼灸治療は受けられますか?
- はい、受けられます。当院では成長期の子どもでも安全に受けられるやさしい鍼灸施術を行っています。痛みや不安に配慮しながら対応いたします。
Q3. 運動を続けてもいいですか?
- 痛みの強さや日常生活への影響によって判断しますが、基本的には痛みを悪化させない範囲で軽めの運動を行うことが可能です。競技復帰のタイミングもサポートします。
Q4. 病院に行くべきか、整骨院で十分か悩んでいます…
- 骨折などの疑いがある場合は整形外科での診断が必要ですが、**シーバー病の多くは保存療法で対応可能です。**当院では必要に応じて医療機関と連携も行っています。
Q5. 親が気をつけることはありますか?
- まずはお子さまの痛みの訴えを「成長痛」と決めつけず、**早めに相談いただくことが大切です。**また、靴のサイズやクッション性にも注意してあげてください。
◆まとめ|成長期の足の痛みは「放っておかない」が基本です
シーバー病は、成長期に多い一過性の障害ですが、早期のケアで予後が大きく変わる症状です。
お子さまが「かかとが痛い」と訴えたら、まずは専門的な評価を受けましょう。
当院では、安心して通える環境と、適切な施術、保護者の方への丁寧な説明を大切にしています。
お悩みの方はお気軽にご相談ください。
成長期の運動と健康を、私たちがしっかりとサポートいたします。